全身健康2023.08.25

TCHって、体にどう影響するの?

TCHが全身に与える影響をご存知ですか?

 

TCHとは、Tooth Contacting Habit の略で、上下の歯を接触させる癖のことです。
ここでポイントなのは「食いしばり」ではなく、「接触」ということです。
もちろん、食いしばりも噛み合わ・歯並びだけでなく、全身の不調を引き起こすという意味でNGです。
しかし、わずかに当たる「接触」も異常な状態なのです。

 

一般的には、上下の歯は1日15分程度あたると言われていますが、
そもそも上下の歯が当たるのは「異常」なのです。
要するに、歯と歯は絶対に当たってはいけないのです。

 

 

歯並びは、咬み合わせに影響を与える癖の問題の継続によって起こる病気です。

 

噛み合わせに影響を与える癖とは、正にTCHのことです。
(他にも舌の癖。そもそもの舌の位置、その舌の位置になってしまう姿勢の問題などもありますが)
10年以上前に、東京医科歯科大学で、この歯並びの問題に対しての回答が出されました。
それがTCH=歯牙接触癖です。
私としては、待ち望んでいた研究結果でした。
症状としても病名としても、免疫学的にも、素晴らしい、研究でした。
歯が食事以外の時間で接触、もしくは接触に近い状態になるというのは異常事態なのです。

 

それは、安静空隙というものの消失を意味するからです。
今まで歯科では、人は何もしない時には上下の歯と歯との間に4〜6mmの間隔(安静空隙)があるものだと
されていました。この安静空隙というのは、呼吸と嚥下に関係する大事な空隙だから、あるはずなのです。
その大事な空隙の存在が、現代人から失われていたのです。

 

つまり、現代人は呼吸と、飲み込み・消化がうまくできていない口の中の癖があるという事になるのです。
呼吸と消化がうまくでいないことは、命にかかわる病気になるってことですよね…。
以前からは口腔内の細菌が全身に影響をおよぼすと言われていましたが、今度の研究は、消化と呼吸ですから、とんでもない領域を歯科に与えたということになります。

 

私のオリジナルのメソッド・理論がある姿勢咬合セミナー

私が姿勢咬合という全身と口腔の関係のセミナーを開始したのが、平成4年です。
このセミナーを30年以上もおこなってきた理由は、この癖(食事以外の時に歯があたってしまう、もしくは歯と歯の間がくっつき始める)をコントロールするのが、これからの歯科医療と言われる様になると考えていたからです。

 

医科歯科大学の研究発表は、一つの癖が大きく、様々な臓器、機能の問題を起こしているということがわかる素晴らしい研究です。
ちなみに、免疫に大きく関わっているのが口腔のボリュームです。身体では、ニュートラルゾーンが口腔だったのです。

 

TCHは実は、ほとんどの口腔疾患だけでなく、こんな全身の不調とも結びついています。
1、頭痛
2、めまい
3、耳鳴り
4、顎の痛み
5、肩こり
6、おなら
7、おなかのハリ
8、ひざ痛
9、腰痛
10、息苦しさ
11、ノドの異物感
12、首の痛み
13、ゲップ
14、視力低下

 

何か自分に思い当たるフシがある方は、まずはTCHをとる学びをしませんか?

 

未来歯科アカデミーへ。

医療人の方は姿勢咬合セミナーを受けてみてはいかがでしょうか。

この記事の著者
川邉 研次

子供からお年寄りの方まで、楽しい、来ると元気になれる空間作りをしたいという信念のもと「痛くない」だけでなく来ると「気持ちいい」「わくわくする」場所づくりをしています。

この記事の著者
川邉 研次

子供からお年寄りの方まで、楽しい、来ると元気になれる空間作りをしたいという信念のもと「痛くない」だけでなく来ると「気持ちいい」「わくわくする」場所づくりをしています。